2007年11月05日

飯田の「川本喜八郎・人形美術館」

11月2日に飯田市の「川本喜八郎・人形美術館」に行きました。
今年の3月にオープンした美術館だそうですが、正直どうしてこんな造りなんだろうと思ってしまいました。
まず、受付に行くには長~い階段を何十段も登らなくてはなりません。
エレベータは建物の横にあるようで、じつにわかりにくいです。車椅子の人や足の弱い人を拒否しているかのような構造です。
大人1人400円を支払い、いざ展示室にと思ったらメインの展示室は3階だそうで、また階段を登ります。オイオイ。このビルはハートビル法とかの基準はどうなってんだろう?もともとそんな発想はなかったのか?
そして展示室は木の床張り。革靴やハイヒールの人が歩くたびにコツコツと音がします。
30分も見て歩くと足が疲れてしまいます。コンクリの上に木を貼った床ですから。どうしてクッション材を使わなかったんでしょうか?
展示物は川本喜八郎さんがNHKテレビの番組用に製作した「三国志」の人形がほとんどです。
まあ、川本喜八郎さんや人形の「三国志」ファンには喜ばれる展示物なんでしょうね。でも、やっぱりショーケースの位置が高くて、車椅子の人ではしんどいんじゃないかなあ。
飯田市が6億円以上もかけて建てたものだそうですが、年間の入場目標は3万人だそうです。大人1人400円×3万人=1200万円。ランニングコストが年間4000万円だそうですが、目標人数が入っても入場料収入だけでは年間2800万円赤字になる計算です。うーん、飯田市はお金持ちなんですかね。
1年目はおそらく7万人くらいは入ることでしょう。それでも1200万円赤字なんですけど。
今回、飯田市に出かけたのは「まちづくり」がテーマの講演会(司会者が私に質問する形のでしたが)だったので、余計にこういうのが気になってしまったのですが、よくこの設計と計画で市民の理解を得られたものです。
それだけ大様な人が飯田には多いってことなのでしょうか?
でも、せっかく作った施設なのですから「三国志」だけでなく「人形全般」をテーマにした企画展を開催すれば、もっと人が集まるかと思いますけどね。川本さんは日本アニメーション協会の会長だそうですから、そのへんの人脈もいかせばいいのに。
「フィギュアの殿堂」とかも併設すれば面白いのにね。
それにしても飯田の人は優しい人が多くて感じ良かったです。千代幻豚もしゃぶしゃぶも食べたし。




Posted by 背番号6 at 18:36│Comments(0)
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